なぜテトリスは「4マス」なのか?
世界で最も売れたパズルゲーム「テトリス」。
(ちなみに、単独ゲームタイトルとして一番売れたのは「マインクラフト」。テトリスは色々な派生形を含めると世界一です。なお、「マインクラフト」に次いで売れたのは「グランド・セフト・オートV」となります。億単位で売れているって、本当にすごいですよね!)
さて、そのテトリスですが……
どんな派生形が出ても、ブロック(テトリミノ)のバリエーションはいつも一緒ですよね。
もしもここに「たった1個、新しい形状のブロックを追加する」というアップデートが入ったらどうなるのか……?
って、考えたことはありますでしょうか?
ふと思い立って考えてみたのですが、結論として「いかにあの4マスブロックのゲームバランスが素晴らしいか」を再認識する結果となりました。
そもそも「テトリス」の名前の由来は?
そもそもテトリスという名前は、ギリシャ語で「4」を意味する「Tetra(テトラ)」と、作者が大好きだった「Tennis(テニス)」を掛け合わせて作られたそうです。
だからこそ、すべてのブロックが「4マス」で構成されているんですね。
では、もしマスの数を変えたブロックを追加したらどうなるでしょうか?
【仮定1】1マス減らして「3マスブロック」を追加したら?
⇒ 難易度が下がりすぎてしまう
3マスのブロック(トロミノ)は、直線の「I型」と、角の「L型」の2種類しか作れません。
- I型を追加した場合: 既存の4マスI型と役割が被り、あまり変わり映えしない。
- L型を追加した場合: 小回りが利きすぎて使い勝手がよいため、一気に難易度が下がってしまう。
もし仮に「3マスブロックのみ」のゲームにしたら、どこに落ちてきても隙間にスルッと収まる「超イージーモード」になります。1マス空いてしまった嫌な穴も一瞬で埋まってしまいますね。
【仮定2】1マス増やして「5マスブロック」を追加したら?
⇒ 激ムズになりすぎてゲームが崩壊する
逆に5マスのブロック(ペントミノ)を追加すると、バリエーションが一気に12種類まで跳ね上がります。
特に最悪なのが「十字型(X型)」です。
十字型は真ん中から上下左右に突起が出ているため、回転させても形が変わりません。そのため工夫の余地が少なく、どこに置いても「下に隙間ができる」か「上に突起が残る」という詰み状態に陥ります。
ブロックの種類が多すぎるため、落ちモノパズルとしての成立自体が難しくなりそうです。時間制限内に盤面に当てはめていくようなパズルなら成立するかもしれませんが、テトリス特有のスリリングさは失われてしまうでしょう。
開発者のアレクセイ・パジトノフ氏が「4マス」に絞ったのは、まさに神がかった奇跡のバランスだったのだと実感させられます。
「テトリス」というキャッチーで覚えやすい名前も含め、シンプルなゲームの面白さの裏には緻密な工夫が詰まっているのだと、改めて深く感心しました。






