シルバーウィーク
「春はゴールデンウィーク(GW)があるけど、
秋の連休ってなんでシルバーウィークって呼ぶの?」
「そもそも敬老の日があるから『シルバー』なの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
ゴールデンウィークが昭和の映画業界が仕掛けたヒット戦略から生まれた言葉ってのは
ある程度有名ですが、シルバーウィークも実は同様なのです。
1. 発祥はどちらも1951年。映画業界のヒット御礼から始まった
まずは「ゴールデンウィーク」と「シルバーウィーク」の誕生について
○ゴールデンウィークの由来
1951年(昭和26年)の5月映画『自由学校』が、
記録を塗り替える大ヒットを記録しました。
これに大喜びした映画関係者がラジオの最高視聴率の
時間帯「ゴールデンタイム」になぞらえて、
「映画館に最も人が入る黄金週間=ゴールデンウィーク」と名付けたのが始まり
○シルバーウィークの由来
「春にうまくいったなら、秋もいけるのでは?」と考えた大映は、
同じ1951年の11月(文化の日周辺)の興行期間を
「シルバーウィーク」と命名して売り出しました。
しかし、残念ながら当時はそこまで流行らず、
一度歴史の闇へと消え去ってしまうことになります。
2. なぜ2009年に「シルバーウィーク」が復活したのか?
半世紀ほど放置されていた「シルバーウィーク」という言葉ですが、
2009年(平成21年)に突然、全国区の言葉として大復活を遂げたとのこと
その理由は、日本のカレンダーに起きた「奇跡の5連休」でした。
①ハッピーマンデー制度の導入(2003年)
「敬老の日」が9月15日固定から「9月第3月曜日」に変更され、
必ず土・日・月の3連休ができる仕組みに
②「国民の休日」のトラップ 祝日法
「祝日と祝日に挟まれた平日は休日(国民の休日)になる」というルールもあります
2009年9月にたまたま「敬老の日(月曜)」と「秋分の日(水曜)」に挟まれた
火曜日が自動的に休日となり、「土・日・月・火・水」の史上初・9月5連休が出現したのです。
この空前の連休をどう呼ぶかメディアや旅行業界が大騒ぎし、
かつてボツになった「シルバーウィーク」が再発掘
「敬老の日(シルバー)」のイメージとも合致したことで、一気に定着したようですね
3. なぜテレビ等のメディアで「ゴールデンウィーク」と言わないの?
テレビのニュースを注意深く聞いていると、アナウンサーが
「ゴールデンウィーク」と言わず「大型連休」と呼んでいることに気づくかもしれません。
これには主に2つの理由があります。
業界の宣伝用語(商標的性質)だから…
前述の通り、映画業界の広告用語として生まれた言葉であるため、
中立性を保つNHKなどの報道機関では放送用語として避ける傾向があります。
休みの日数が人によって違うから…
カレンダー通りだと7日以上の連休にならない年もあり、
「黄金のような大型連休」と呼ぶのが不適切になるケースがあるため。
ちなみに「シルバーウィーク」はどう言い換えるかというと
「秋の大型連休」(最も一般的な言い換え)
「9月の大型連休」
「5連休」(暦通りに5連休になる年)
普段なにげなく使っている連休の呼び名ですが、ルーツを辿ると
昭和の映画ブームや日本の法律の仕組みが見えてきて面白いですよね。






