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社員ブログ

名前の話

現在、W杯が話題沸騰ですが、
W杯のときどき話題になるのが、
この国の選手、「~ッチ」だらけじゃない?
とか、こっちの国は「~フ」ばっかるとか…。

語尾が一緒の名前の選手が沢山所属する国がある。
なんでなの?ってところで少し調べてみました。

1. なぜ「ッチ」だらけなのか?
 クロアチア代表のメンバー表を見ると、「~ッチ (-ić)」という名前が並んでいて
 驚きますよね。実はこれ、クロアチアやセルビアでは「~の息子」
 という意味を持つ**非常にスタンダードな名字の形式らしいです。
 
 面白いのは、かつて名字がなかった時代、村の人々は本人を特定するために
 「あれは鍛冶屋の息子だ(コヴァチッチ)」と説明していました。
 それが何世紀も経て、「説明書き」がそのまま公的な名字として固定されてしまった
 という歴史があるんですと。
 セルビア代表に至っては、
 出場メンバーの大半が「~ッチ」という名字だったこともあるほどです。
 
 例えば…
  モドリッチ (Modrić):モドリッチ家の息子。
  コヴァチッチ (Kovačić):鍛冶屋の息子。


2. ロシアの名前は3段構え
 ロシアの名前はもっと複雑です。「名・父称・姓」という3つのパーツで
 構成されています。
   名(イムヤ)      :個人の名前。
   父称(オトチェストヴォ):
      父の名前に「~の息子(ヴィッチ)/~の娘(ヴナ)」を付けたもの。
      例:父親がヴラジーミルなら、息子は「ヴラジーミロヴィッチ」。
   姓(ファミリヤ)    :家系の名前。

 ロシアでは、名前に加えてこの「父称」があるおかげで、
 初めて会った相手でも「お父様は誰々という名前なのですね」と一瞬で家系が
 分かってしまうという、非常に合理的な(?)システムになっています。

 また、性別で名字が変わる「文法のルール」もあります。
 ロシアなどのスラヴ諸語には、名字を「形容詞」のように扱うルールがあります。
  ・男性: イワノフ (Ivanov)
  ・女性: イワノヴァ (Ivanova)
  文法的に正しく変化させるため、性別によって語尾が変わります。

 例えば
  イワン・ペトロヴィッチ・イワノフ さん
 ⇒イワノフさんなんで男性
 ⇒ペトロヴィッチさんなんで父がペトロさん
 と分かります。
 女性だったら
  アンナ・ペトロヴナ・イワノヴァ さん
 となります

 ちなみに2000年代
 日本でも活躍していた、格闘家
 エメリヤーエンコ・ヒョードルさん
 ロシア風に記載すると
 「ヒョードル・ウラジーミロヴィチ・エメリヤーエンコ」
 になります。
 ウラジーミルさんの息子ってことになりますが、
 このエメリヤーエンコという姓は男性でも女性でも
 変化しない特殊な姓らしいです。
 「~エンコ (enko)」という形(ウクライナ由来に多い名字)だと
 変化しないらしいです…。


こういった、各国のルールを見ると
日本人の名前はルールがシンプルですよね。
由来とか意味を調べるとまた色々発見があるのかもしれませんが。

以上、名前に関する不思議でした。