RPAについて
第3システム事業部の遠藤です。
初めてブログを書かせて頂きます。
皆さんは、RPAという言葉をご存知でしょうか。
私は数ヶ月前まで知りませんでした。
今年私は、このRPAを扱うプロジェクトに関わりました。
徐々に盛り上がりつつあるというこの「RPA」について、
「RPA」というのは、「Robotic Process Automation」の略です。
直訳すると、「ロボットによる工程の自動化」
RPAのプロジェクトに参加して、
「人が行う作業をロボットにより自動化して、工数、稼働を下げ、
うーん。
改めて言われなくても、我々SI屋がやってることってそれでは?
ある工程をシステム化し、自動で処理する。
それとこれとどう違うのでしょう。
既に稼働している実例として、こういう話もされました。
「カスタマーセンターのオペレーターが、
うーん、マクロ?
RPAとは、簡単に言えばマクロです。
VBAのマクロと違うのは、
Windows操作を自動化して、定型作業をロボット(
これがRPAです。
エクセルの操作はVBAでごりごり書くとわりと何でも出来ますが
また、VBAでInternet Explorerを起動することは出来ますが、
そういった動きまでは出来ません。(たぶん)
それを行えるのがRPAソフト。
RPAとは、RPAソフトを用いて、
お金をかけて大規模なシステムを作るのではなく、簡単に、
(実際には、凝ったものはわりと工数がかかりますが...)
今回のプロジェクトで使用したのは、「Automation Anywhere」というソフトです。
ソフト名と同名のアメリカの企業が開発・販売しています。
ローカライズされておらず、全部英語表記でした。
(日本法人も出来るらしいです)
エクセルのVBAは、(レコードボタンもありますが)
対して「Automation Anywhere」ではコーディングはしません。
GUIにより様々なアクションのコマンドが並んでいて、
その組み込んだパーツをインタプリタに実行するのです。
例えば下記のようになります。
(わかりやすく日本語で)
1:Windowsのスタートボタンの位置が記録してあり、
2:「プログラムとファイルの検索」
3:「Internet Explorer」と一文字づつ入力
4:エンターキー押下
5:IEが立ち上がるまでWAIT
6:タブ押下
7:タブ押下
8:タブ押下
9:IEのURL入力ボックスにフォーカスが移っているので、「
10:エンターキー押下
という感じです。
人が行う場合、意識しないで行っているIE立ち上げ~
簡単そうですが、ちょっとしたコツが必要で。
1の、「スタートボタンの位置を記録」ですが、
タスクバーを横にしている人もいるし、
もちろん「Automation Anywhere」
ですから、もし変わってしまっていたら、
位置の指定はいくつか種類があって、座標指定、
座標指定で設定してしまうと、
画像指定であれば、
スタートボタンは「Windowsのマーク」
画像認識は、何パーセント一致でOKとか、
あと結構面倒なのが、タブ移動。
フォーカス移動する際、タブで移動したりしますが、
そいういう場合は、
1:タブ移動
2:0.05秒WAIT
3:タブ移動
4:0.05秒WAIT
5:タブ移動
4:0.05秒WAIT
5:タブ移動
という作りにしました。
こんなコツが必要です。
人間なら簡単に出来ることを、ロボット(プログラム)
人の判断を実現するにはかなり細かく作り込む必要があるのです。
AI、
自動化処理を作るにあたって大事なのは、
属人化されていた作業を、詳細にヒアリングし、
自動化してくださいという要望が挙がっても、
その判断をパターン化出来るかどうか。
出来なければ自動化は出来ません。
今、RPAは注目されている技術のようです。
人依存の単純作業は結構あるので、それを自動化し、
こんなに良いことはありません。
日本でも導入している企業は徐々に増えているようで、
これからこの分野はさらに発展していくだろうとIT雑誌に書いて
皆さんも興味があったら導入を考えてみてください。
フリーのソフトもあるようですので。







