COBOLの実情
クラウドシステムソリューション事業部 鈴木です。
現場でCOBOLを使う機会が出てきたので、ここで実際、COBOLの実情ってやつを調べてみました。
ずっとJavaで仕事をしてきた為、まさか、ここにきてCOBOLを使うことになるとは、全く考えていなかった。
COBOLというと、イメージとしては、古い、今にもなくなる言語だ!と思っていたりしたのだが・・・
実際の所、調べてみるとこの手のCOBOLの有用性についての記事がちらほら見つかる。
それによると、結構な勢いでCOBOLで構築されたシステムが現在進行形で稼働中のご様子。
※2010 日本IBM既存資産の量が世界で2,000億行のコードという推定数を出しているのと、
情報処理推進機構の「ソフトウェア開発データ白書2010-2011」によれば、使用された言語は
JavaについでCOBOLでの開発が多いとのこと。
そして、ホストOnlyで使用されていたCOBOLも進化し続けていて、オープン系の環境でも動作できたり、
また、他言語システムとも連動できる仕組みがある。
※WebのフロントをCGI、JSP、.NETで、業務ロジックをCOBOLなど
そして、COBOLの有用性がどこにあるかというと、
↑で言っているように大量のCOBOL資産が残っている実情から、
その資産をそのままホストからサーバーへの移行が可能となっていることに尽きる点である。
※詳しくはその手のマイグレーション、COBOLなどのキーワードで検索してみてくださいな。
ブラックボックス化しているCOBOLを解析して、
Javaで再構築するには、時間とお金がとんでもなく掛かることになるからね。
ということで、今でもCOBOLでシステムが開発され続けている。
しかしながら、オブジェクト指向の導入など部品化を向上させているとは言え、COBOLでは、
Javaなどの言語と比べてしまうと制御機能などにおいて全く敵いようがない。
それにCOBOLの技術者は減少の一途ですし、今時、学校でCOBOLを教えるなんてあり得ないですからね。
以上からすると、COBOLはなくなりそうだけど、完全にはまだまだなくなりそうにはなくて、
COBOLの技術も知ってると仕事もあるよっていうのが実情ですね。