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社員ブログ

日本語

11月も残り一週間ですね。

11月は「文化の日」もあったので、
「日本語」というものについて少し考えてみました。

日常で聞く言葉で、
本来の意味とは間違った使い方をしている言葉についてです。


例えば、こんな誤用があるようです。

誤用例
■嗚咽
 誤:吐きそうになること
 正:声をおさえて泣くこと。むせび泣き
※個人的にはこれが一番気になります。
 「気持ち悪くて嗚咽しそうになった」とか言う人を結構見かけますね。

■穿った見方
 誤:捻くれた(疑ったような)物事の見方
 正:物事の本質を捉えた見方
※「穿つ=突き抜ける」って意味なので、
 意味を考えると確かに正の意味の方が
 しっくりきます。

■○○のさわりの部分
 誤:冒頭の部分
 正:一番盛り上がる部分
※「さわりだけ教えてよ~」って質問に
 本来の意味で答えてしまうと
 盛大なネタバレをしてしまいますね。

■敷居が高い
 誤:高級感があって相応しくない
 正:過去に不義理や面目のないことがあって訪ねるのに躊躇うこと

■斜に構える
 誤:ひねくれて取組む。皮肉で不真面目な態度で取組む
 正:真剣に取組む
※もはや正しい方の意味がほとんど認識されておらず、
 誤用の方も辞典に載っている場合もあるそうです。
 なので正しいというか、本来の意味ですね。

■失笑
 誤:つまらなくて場がシラケる
 正:思わず吹き出してしまう
※ちなみに「失笑を買う」は
 「相手を見下しながら笑う」という意味です。

■割愛
 誤:重要でないので省略する
 正:愛着があるが、仕方なく切り捨てること
※誤の意味だと、省略が適切です

■姑息
 誤:卑怯
 正:時間稼ぎ、その場しのぎ
※漫画「ブラックジャック」では
 正しい方の意味で使われてます。

■煮え湯を飲まされる
 誤:ひどい目に遭わされる
 正:信頼していた人に裏切られる
※どちらにしても酷い目に遭うのでしょうが、
 本来の意味の方が意味が限定されます。

■にやける
 誤:薄笑いを浮かべる
 正:なよなよしている

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もはや誤用の方が一般的に知れ渡ってしまい、
本来の意味として活用した方が誤解を招いてしまいそうな
言葉も沢山ありますね。

言葉は時代の流れとともに変化するものですし、
意味が通じれば誤用でも問題ないとも思います。
いちいち言葉の間違いを指摘してるとトラブルにもなりがちですしね…。

しかし、本来の意味も知っておきたいところです。