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社員ブログ

HTMLメールでのフォント問題

クラウドシステムソリューション事業部の松永です。

前回私がテーマにしたLogjam問題ですが、Firefox 39.0では対応されてましたね。
Google Chrome 43で試したところまだ対応されていないようでしたが、
こちらもそれほど時間はかからないかと思います。


さて、今回の問題はHTMLメールに関してです。

私は業務でHTMLメールの配信作業を行っているのですが、
実はこのメールというのが地味に厄介なのです。

インターネットブラウザではよく互換性がーという話が持ち上がるのですが、
それでもFirefoxやGoogle Chromeなどは自動アップデートがありますし、
IEやスマホのブラウザにしてもOSのアップデートと一緒にバージョンが上がり、修正などが入ります。

メーラーもThunderbirdなどは自動アップデートはありますし、
GmailやOutlook.com(旧Hotmail)などのウェブメールもあります。

しかしながらOffice付属のOutlookなどは、
古いものに関してはネット経由での自動アップデートもなく、
かつOSが新しくなっても古いソフトを使い続けることができてしまうため、
古いソフトを使い続けている人が割と多いです。

また最近ではHTMLメールを表示できるメーラーがほとんどですが、
それでも各種ブラウザほど機能は多くなく、
色々なタグが使えなかったり、GmailのようにCSSが使えないというものも多くあります。

そのため、ブラウザでうまくいったからといって安易にOKとせず、
CSSを無効化したらどう見えるか、実際にメールを送ってみたらどうなるか、など、
色々と試してから配信を行っている状態です。
(影響する人数とコストを考慮して、にはなりますが…)


そんな中、最近起きたのが文章の途中からフォントが変わってしまうという問題です。

私たちの環境では起きなかったのですが、
クライアント向けにテスト配信をしたときに指摘を受け、調査を行いました。

CSSでフォント指定をしており、CSSが効かないメーラーというわけでもなかったのですが、
何故か「é」という文字を境にフォントが違うものになってしまうようでした。

こちらで状況が再現できないこともあり、結局正確には原因を掴めていないのですが、
恐らくはその方の環境のフォントに「é」という文字が存在しないため、
その部分が別のフォントで表示され、
メーラーの仕様によってその先もそのままのフォントで表示されているのではないかという推測です。

実は自分は他の場面で同じような現象を見ていたため、気づくことが出来ました。
WinSCPというソフトでファイルの中身を表示した場合、下の画像のように日本語を挟むとフォントが変化します。

winscpフォント問題

実際これが当たっていたようで、「é」の文字を「e」に置き換えるとちゃんと表示されたようです。


他の方が同じような問題にあたることはあまりないとは思いますが、
もしフォントが化けてしまってどうしても解決しない場合、
その設定だけでなく使用している文字にも目を向けてみるといいかもしれません。